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『不謹慎な牡丹餅』 (by hana)
「大丈夫ですか?」
通り過ぎる事も出来た。
声をかけたのは、魔がさしただけだ。
人の通らない寂しい場所で、イルカが肩を落して泣いていた。
「お恥ずかしいところをお見せしてしまって」
右肩を壁に預け今にも崩れそうに見えたイルカは、カカシの声にハッとしたように振り向き、ついで自分の流す涙の存在に気付いて慌てて目を拭い苦笑した。
「いや、こっちこそ。無粋で悪いね」
大の大人が泣いていたのだ。さぞかし気まずいだろうと一応謝ると、イルカはきょとんとした顔をした。
「い、いや。こんなトコにいた俺が悪いんですし」
ついで真っ赤になってぶんぶんと首と手を振った。
全身で恐縮してみせるところが、不覚にも可愛かった。
カカシは珍しく言葉に迷う。
イルカが胸を痛める心当たりなんぞなく、カカシ自身はついぞ泣いた覚えなどないのでなんと声をかけたものかと珍しく気を遣った。
「あー、飲みにでも行きますか」
その結果がお粗末だったことに柄にもなく戸惑って頭を掻く。
イルカはまたキョトンとした顔を見せ、何故か破顔した。
後で聞いたら、カカシが可愛くて思わず笑ってしまったそうだ。
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中途半端ですみません!
こぴ本に続きます。
すごく大したことない話です(苦笑)